ポケモンシリーズ第2世代、金銀。
もう20年も前の作品になるが、当時の思い出話を交えつつ
プレイ記録を書いてみよう。


START 2019.2.24 9:53









2/24

金銀の物語の舞台は、ジョウト地方。こちらの日本の、関西にあたる。
どこがどの街にあたるか、結構わかりやすい部類に入る。

オリジナルの金銀は、1999/11/21に発売された。
今思えば、11月の第3週に最新作発売がセットされるという
ポケモンの伝統のひとつが、この時始まった。

アニメはそれより早く、10/14にジョウト編に入った。
普段なら原作と同日か、原作発売の次の放送日にスタートするのだが
この時だけはアニメの方が早く始まったのである。
全158話と、歴代でも2番目に長い章だ。

その1年後、マイナーチェンジとなるクリスタル版も発売された。
いくつか変更点があったが、最も大きなものは「主人公の性別を選べる」。
これは続くルビサファ以降も定着した。

ただし、それでも今回は銀を選ぶ。理由についてはいずれ語る。

PokeSil-01

PokeSil-02

真っ暗な画面に、誰かの話し声。
今回は3DSのバーチャルコンソールでプレイしているが、意外にも時計は自動で設定されない。
この時の時間、9:53にセットする。

声の主は、毎度おなじみオーキド博士。
後でまた会うこととなる。

主人公の名前を決めるが、旧銀から引き継いで「コウタ」とする。
DQでもポケモンでも、異なる作品で同じ名前は使い回さないことにしている(リメイクを除く)。
さらに、ポケモンの場合日本語ネームと英語ネームを出身地により使い分けてもいるが
最近ちょいと前者の方がネタ切れ気味だ。


スタート地点は、「始まりを告げる風が吹く町」ワカバタウン。
確定ではないが、おそらく浜松にあたる。

ウツギ博士から呼ばれているので、研究所へ行く。
用件は、ポケモンじいさんの家までおつかいだ。

ここで最初のポケモンを選べる。迷うことなくワニノコを選ぶ。
ヒノアラシを選ぼうとしたら、ワニノコにかまれたトレーナーもいるとか・・・。


2世代における、ポケモンの追加要素としては以下の通り。
まず、「とくこう」「とくぼう」の登場。1世代では「とくしゅ」として攻防一体化していた。
おかげで特殊アタッカー全盛の時代だったのだが、それが是正された。
数値的には、1世代の「とくしゅ」を攻守どちらかに引き継ぎ、もう一方は新たに設定されている。
この設定には、1世代のパワーバランスを見ての調整も含まれている。
1世代出身のかくとうタイプは、軒並みとくぼうが高いのだがそれもこのためだろう。

次に、性別の概念ができた。
特にステータス面での違いは無く、バトルでは一部の技に影響するのみ。
だが、後述するタマゴを使った育成の面では重要だ。
なお外見の違いは4世代からの実装だった。

続いては、持ち物の登場。
ポケモンに1つ、アイテムを持たせることができる。
戦術の幅を大きく広げる、重要な要素だ。

最後は、タイプが2つ増えた。あく、はがねである。
あくタイプはエスパー無効、はがねタイプは耐性が非常に多く
いずれもポケモンの勢力図を変える存在となった。
ただ、今作の時点ではポケモンも技も少ない。


ワカバタウンの西は、29番道路。
道路の番号はカントーから続けてカウントされている。

もう10回以上もプレイした金銀なので、この道も慣れたもの。
ほどなくヨシノシティに到着。
この辺で大都市というと名古屋だろうけど、そうとは思えない小さい街である。
案内じいさんからマップカードをもらい、ポケモンセンターに立ち寄ったら先に進む。

ポケモンじいさんの家は、30番道路にある。
道中、野生のビードルが出る。まだアイテムを買えない時期では注意したい。
金では代わりにキャタピーが出る。この違いの分だけ、序盤は銀の方が難しいと言える。

目的地では、ポケモンのタマゴを入手。
さらに、居合わせたオーキド博士からポケモン図鑑をもらった。
完成させるのは並大抵ではない。炎草で140以上揃えた以外は全く手が届かず。
時間かかり過ぎるので、これからもおそらく手を出さないと思われ。


いきなりウツギ博士から呼び出しされ、ワカバタウンに戻る。
その途中、???とバトルに。今作のライバルだが、ここでは名前が表示されない。
赤緑と異なり、ライバル戦には専用BGMが使われる。これも3世代以降に定着した。

コウタ・・・ワニノコLv6
???・・・チコリータLv5

こんな状態なので、正面きって攻撃するしかない。
にらみつけるを1回だけ使って、その後ひっかく連打。問題なく勝利。

ライバルの名前は、旧金銀の場合ここで彼自らが名乗る・・・が、???と表示される。
実際には、ワカバタウンに戻ってから入力画面が出る。
何も入れない場合は、デフォルトの「ゴールド」だ。

持ち帰ってきたポケモンのタマゴ、これも金銀からの新要素だ。
親となるポケモン2体をかけ合わせることで、タマゴを入手できる。
進化前かつLv5(4世代からLv1)でスタートするため、
この方法で進化前のポケモンを入手したり対戦用に最初から育てたりできる。
タマゴ経由で引き継がないと習得できない技もあり、さらに3世代以降ではステータスの伸び率まで引き継げるので
対戦用にパーティを育成するなら、必要不可欠だ。

ここから、本格的に旅が始まる。

PLAY 0:17



2/25

モンスターボールをもらい、ここからはポケモンをゲットできる。

忘れもしない、20年前の初プレイの時は午前0時からスタート。
初めて徹夜ゲームを行ったのがこのポケ銀である。
ここで早速ホーホーをゲットし、パーティに入れた。

・・・だが、旧金銀のホーホーはLv11までノーマル技しか覚えない。
さらに攻撃力の低さから、後半になると不利な立場になる。

そのため、今回は46番道路でオニスズメをゲットした。
他にもポッポやオタチを見かけた。

オタチといえば、先週あたり等身大オオタチぬいぐるみが販売されるとの情報が入った。
だが、その大きさ・・・というより長さ180cmというサイズに驚きのコメントが殺到。
それくらい大きい方が抱き心地いいと思うんだけどね?
進化前のオタチは高さ80cm、だがこれは立った状態での数値だろう。


さて、今度は30番道路から先に進んでキキョウシティを目指す。
シリーズ初期の作品ながら、名曲が多いこの金銀。30番道路もそのひとつだ。
ポケモンスタジアム金銀では、ニンテンドウカップ(公式大会ルール)の4~6回戦に使用された。

ここから一般トレーナーが出始める。
先陣を切るのは、短パン小僧のゴロウ。手持ちはLv4のコラッタだ。
他の3人も大して強くはない。
オニスズメを育てながら勝ち抜いていく。


そんなわけで、キキョウシティに到着。
こっちの世界だと奈良にあたる。大仏はないようだが。

この町では、キキョウジムとマダツボミの塔に挑むことになる。
どちらもトレーナー初心者の修行にはいい場所だろう。
旧金銀の場合、どちらから先でもかまわないが
マダツボミの塔を先にする方が楽か。

修行僧がたくさんいる塔なんだが、なぜか野生のポケモンも出る。
昼間はコラッタのみ、夜だとゴースも出る。
初回プレイの時は、ここでゴースをゲットしたのだが
育てないとろくな攻撃技を覚えない。序盤からパーティに入れるにはつらいものがある。

塔の名になっているマダツボミは、ここではなく31番道路でゲットできる。
こちらも初回プレイ時は連れ歩いてみたが、当時のくさタイプの弱さに加え
みずとくさは攻撃範囲が重なることから、あまり活躍できず。

でもって、修行僧である。
いかにも真面目な雰囲気を持つトレーナーなんだが・・・

PokeSil-03

このように迷言を放つ。意味はわかるよね?
DS版では別の台詞に差し替えられている。
他には「暴れた割には弱かった・・・!」「軟弱者ーっ!」「明るいのは私の頭ー!」など
意外にも迷言に事欠かない。

3階にいる長老のコウセイに勝てば、この塔はクリアだ。

コウタ・・・・ワニノコLv9、オニスズメLv9
コウセイ・・・マダツボミLv7、マダツボミLv7、ホーホーLv10

2体のマダツボミは、オニスズメなら2手で倒せる。
ホーホーにはワニノコをぶつけるが、長期戦は想定したい。

勝利すれば、フラッシュの秘伝マシンを入手。
使いどころが少ないので、どのポケモンに覚えさせるか悩みどころだ。


修行の成果は十分。これならキキョウジムに挑める。
他地区と違い、最初のジムはひこうタイプ。
チコリータを選んでいると苦戦が予想されるが
救済措置として、マダツボミと交換でイワークが入手できるようになっている。
ワニノコかヒノアラシなら、互角以上に戦えるはず。

仕掛けは特に無いが、他地区の最初のジムと違い迂回ルートも無い。
2人の鳥使いに勝って進むのみ。

ジョウト最初のジムリーダーは、「華麗なる飛行ポケモン使い」ハヤト。
アニメではエースにピジョットを持ち、鳥ポケモンの気持ちを知るためハンググライダーにも乗る。

コウタ・・・ワニノコLv11、オニスズメLv10
ハヤト・・・ポッポLv7、ピジョンLv9

ちょっとどころでなくレベルが低い。
ジムリーダーの手持ちで1桁は、後にも先にもこのポッポとピジョンだけだ。
ただし、ピジョンの能力値はこの時点では高い。補助技を交えつつ戦おう。

ウィングバッジ、ゲット!
秘伝フラッシュが使用可能になり、どろかけの技マシンがもらえる。
ひこうタイプに当たらないのは気になるが、防御型のポケモンに命中低下の技を仕込めば活躍できそう。


ここらで、ゴールデン・ボーイズにも触れておこう。
旧金銀の時代に、コロコロで連載された作品だ。
原作のストーリーをベースに、時折大きな改変を入れつつ
ジムリーダー達の出番を増やし、かなり充実した内容になっている。

このキキョウジムでは、なんとフリーザーが登場。
4年に1度ここに現れるという。
言うまでもなく、最序盤の戦力では普通に戦っても勝ち目は無い。

ポケモンセンターで、ウツギ博士の助手に会ってから先に進もう。
例のポケモンのタマゴを預かることとなる。どんなポケモンが生まれてくるのか?

PLAY 0:53



2/26

キキョウシティからは、2つの道がある。
しかし西の36番道路は、変な木のせいで通行止め。
次に向かうのは、32番道路の先のヒワダタウンとなる。

他の道路と同じく、草むらがあるのだが
ウィングバッジを持っていないと、その前で足止めされる。
DS版では草むらが1か所追加され、バッジ無しでも野生のポケモンを探せる。

ここでは、絶対にゲットしたいポケモンが現れる。

PokeSil-04

どうだ、かわいいだろう・w・?
もっふもふしていて、旧金銀当時から人気のポケモンだ。
戦力的にも育てれば十分に強く、ジョウトでは序盤から連れ歩けるでんきタイプは他にいないので
よほどのことが無い限り主力に加えられる。

しかし、なぜかクリスタル版では出現しない。
他の場所でも現れることはなく、通信を利用しないとゲットできないのである。
これが今回のプレイで、クリスタル版を選ばなかった理由だ。

このメリープを育てながら、32番道路を南下する。
でんきショック習得Lvは9。少し上げねばならない。
それまでは、即入れ替え法で経験値を与えていく。

昔のBlackはレベル上げが好きだったので、
ここで野生ポケモンと戦いまくって全員Lv13くらいまで上げていた。
じっくり鍛えた後、気合いを入れてヒワダタウンに向け出発・・・していたものだ。
今回はさっさと進もう。
この32番道路を通過するまでに、ワニノコをLv13まで育てておけばよい。

トレーナーは8人いる。
男女比は7:1・・・極端なように見えるが、ここまでが15:0(ゴールド含む)なので
やっとという感の方が強い。
毎回の定番、コイキングばかり持っている釣り人も現れる。

そういえば、アニメでもこの区間にメリープ回があった。
開始直後にメリープの大群が現れ、一斉にピカチュウに飛びかかってくる。
もふもふメリープに群がられるピカチュウがうらやましい・w・

dia130214


ヒワダタウンへの道中、つながりの洞窟を通る。
現時点では全てを回り切れないダンジョンだ。秘伝なみのり、かいりきが必要になる。
山だけあって、イシツブテやイワークが出る。
このために、ワニノコをLv13まで育てておいたのだ。みずでっぽうを習得する。
近年では御三家は最初から一致技を覚えているが、昔はこのくらいまでノーマル技一本を強いられることも珍しくない。
ヤドンやドガースも同じく硬いので、特殊技で攻める。


洞窟を抜け、短い33番道路を過ぎればヒワダタウンにたどり着く。
位置的に少々ずれるものの、和歌山に対応するのだろう。

ここでは、ロケット団が初登場。
3年前にあたる赤緑の終盤で解散したはずだが、活動を再開しているようだ。

ボール職人のガンテツさんとともに、ヤドンの井戸に乗り込んで
下っ端4人とのバトルをこなす。
ザコばかりだし問題あるまい。


さて・・・邪魔者はいなくなったことだし、心置きなくジム戦といこう。
ヒワダジムは、むしタイプの使い手が集まる。
ここに限らず、ジョウトのジムの使用タイプは
カントーと重ならないように選ばれている。
2地区合わせれば、あくタイプ以外全てが揃う。

トレーナーは5人いるが、バトルは4戦だ。
双子のトレーナーは2人で1人の扱い。この時代にはまだダブルバトルが無い。
全員と戦ったら、「歩く虫ポケ大百科」ツクシに挑もう。

コウタ・・・ワニノコLv16、オニスズメLv14、モココLv15
ツクシ・・・トランセルLv14、コクーンLv14、ストライクLv16

2つ目のジム戦としてはLvが低いが、こちらも同じ。
トランセルとコクーンは一応攻撃してくるが、大したことはない。
その一方、ストライクの能力値は高い。進化前としては今でもトップクラスだ。
だが、れんぞくぎりは長引かせなければ大したダメージにならない。
目安として3手で決めたいところ。

PokeSil-05

ヤドンの井戸で、メリープが進化した。
写真だと後ろからなのでわからないが、名前の通りもこもこしているポケモンだ。
旧金銀でだけ、写真の通り後頭部の綿が分かれている。
クリスタル版で早速変更された。

インセクトバッジ、ゲット!
秘伝いあいぎりが解禁されるが、まだマシンを持ってない。


続いて、ゴールドとの2戦目。

コウタ・・・・ワニノコLv16、オニスズメLv15、モココLv16
ゴールド・・・ゴースLv12、ベイリーフLv16、ズバットLv14

後続との相性を考え、ワニノコの先発でスタート。
初手さいみんじゅつを決められるものの、ろくな攻撃手段が無いので待ってもかまわない。
この時代、ねむり状態は長引くからストレスではあるが・・・。
残り2体は弱点突いて軽く突破した。

PLAY 1:50



2/27

ヒワダタウン西のゲートを抜けると、すぐウバメの森。
はぐれたカモネギを捕まえると、秘伝いあいぎりがもらえる。

また、ずつきの技マシンも入手できる。
これで木を揺らすと、ポケモンが落ちてくるのだ。
ヘラクロスが落ちてきたら相当インパクトがありそう。

しかし、ここの野生ポケモンはレベルがやけに低い。設定ミスか?

続く34番道路にも、6人のトレーナーがいる。
手持ちのレベルは7~17とまちまちだ。
近年の作品だと、ジムリーダーや四天王すらほとんどレベルを統一しているので
このような振れ幅がなつかしく思える。

また、お巡りさんは夜に限りバトルを仕掛けてくる。
この時点でのガーディLv17は少し手強い。


ここを通過すれば、コガネシティ。ジョウト最大、日本でも有数の大都会だ。
非常にわかりやすく、こっちの世界の大阪にあたる。
やっぱり食べ歩き・・・いや、食い倒れツアーがしたくなる?

イベントの数も多い。
まずはラジオカードと自転車を入手。
ここの自転車屋は、カントーのハナダシティから移転してきたが
売り上げが伸びず、宣伝にと自転車を貸してくれる。

近年の作品では見かけなくなった、ゲームコーナーもある。
コインケースは地下通路にあるので、拾いに行くべし。
負け続けた客が捨てたものらしい。

今回は、スロットとカードの2種類のゲームがある。
スロットは大きく稼げる可能性があるが運勝負。
対してカードは、小刻みだが続けていれば着実にコインを増やせる。

200枚のコインを4000円で買って、ケーシィをゲット。4体目のパーティメンバーとする。
この時点で所持金は9851円、安くはない出費だったが意味はある。
ケーシィは銀に限り、コガネ手前の34番道路に出現するのだが
初手テレポートで逃げるため、ゲットするのは簡単ではない。
金の場合、次の35番道路から出てくる。
この差がある理由は、いくら考えてもわからない。スタッフの気まぐれか?

他作品と同様、技マシンも景品として並んでいる。
ふぶき、かみなり、だいもんじというラインナップだ。
3世代以降ではデパートで売っていることを考えると、この世代ではかなり入手しづらい。
周回しなくていいだけまだ楽かもしれないが。

1世代から現在まで、ずっと現役であり続ける
れいとうビーム、10まんボルト、かえんほうしゃのトリオだが
この2世代では技マシンに入っていない。
今作から登場するポケモンに習得させるのは、難しいことだった。

そこで、クリスタル版ではコイン4000枚と交換で覚えさせることが可能に。
相当に割高感があるが、無いよりはずっといい。
これを引き継ぎ、3~4世代ではこの3つの技はマシン入りし
ゲームコーナーの景品に並ぶようになった。


続いては、コガネ百貨店で買い物。
カントーのタマムシデパートと同じく、最上階の自販機ではジュースが売っている。
まだ主力のHPは50前後なので、おいしいみずで十分。1ダースほど買っておいた。

もうひとつの目玉は技マシン。
この2世代でのみ、3色パンチがマシン入りしている上にここで何個でも購入できる。
今回どのタイプも需要があるため、これらを使いこなせるポケモンは評価が上がる。
攻撃技の無いケーシィに、ほのおのパンチを覚えさせた。
当面のことを考えると、はがねタイプに決定打が無いと厳しそうなので。
なお、2世代当時は物理・特殊の区分はタイプごとに固定。
3色パンチは全て特殊技に分類される。よってケーシィにも使いこなせる・・・どころか、有用なサブウェポンになる。


ここのポケモンセンターは、クリスタル版では
PCCことポケモンコミュニケーションセンターとなっている。
4世代から本格導入された、ネット通信によるポケモン交換の前身がこの時代にできていたのだ。
交換は出すポケモンを選んでサーバに預け、欲しいポケモンを指定することで行われる。

クリスタル版では、同時発売されたモバイルアダプタGBを用い
ゲームボーイカラーと携帯電話を接続して通信を行った。
電話と同等の通信料に加え、利用するコンテンツによってさらに料金が発生する。

アダプタは青、黄、赤の3色が販売され、携帯電話によってどれが対応するかが異なる。
2001年当時はまだPHSも現役で、赤が対応する。
同じ色同士であれば、直接通信(ピアtoピア)も可能だ。

また、PCCではポケモン交換の他に
月1回発行されるポケモンニュースを読むこともできた。
記事の他にミニゲーム、さらにはゲーム内のいろいろな成績ランキングも月替わりで出された。
ランキングされる要素は、バトルタワー(アサギシティ西にある)の勝利数の他に
虫取り大会の最高得点、釣ったコイキングの最大/最小サイズなど様々だ。


一通りコガネを歩き回ったので、ジムに挑むとしよう。
内装が「上から見るとピッピ」なコガネジムは、一言で言えば地獄である。
ポケモンシリーズの全滅名所として、まず確実に挙がるのがここだ。

出てくるポケモンはノーマルタイプ。弱点が少なく、戦いづらい相手だ。
この時点までにゲットできるかくとうタイプは、百貨店で交換できるワンリキーのみ。
どくタイプの多いジョウトの環境を考えると、かくとうにこの先も活躍の場があるかは微妙なところ。
よって現有戦力で挑むこととする。

ジムリーダーは、「ダイナマイトプリティギャル」アカネ。
本人いわく「めっちゃ強い」らしいが、決して誇張ではない。
何十万、もしかしたら何百万ものトレーナーを粉砕した、恐ろしいトレーナーである。

コウタ・・・アリゲイツLv19、オニスズメLv17、モココLv18、ケーシィLv15
アカネ・・・ピッピLv18、ミルタンクLv20

先発のピッピは、ゆびをふるを使いまくる。
今回は大したことはなかったが、運が悪いとひどい目にあわされる。
後のことを考え、ここでオニスズメを出しておく。

続いて現れるは、ミルタンク。ジョウト最凶と言ってもいい壁である。

PokeSil-06

まずステータスからして、1世代の対戦環境で先頭に立って活躍したケンタロスとほぼ同等。
こちらは防御面に重点を置いている。

持ち技は、ころがる、ふみつけ、メロメロ、ミルクのみ。
その中でも、ころがるに注意が必要だ。
連続で当たると威力が倍に上がり、最大となる5ヒットで威力480にも達する。
ひるみ効果のふみつけ、♂にしか効かないが行動を封じるメロメロ、回復技ミルクのみと何でもやってくる。
攻守ともに優れ、真っ向からぶつかったらまず勝てない。

ここで使うのは補助技だ。
モココを出し、でんじはで先手を確保する。さらに、なきごえで攻撃力を下げまくる。
続いてアリゲイツに交代し、今度はにらみつけるで防御力を下げ、そして攻撃に転じる。
何度も戦って、Blackがたどり着いた対策だ。

だがこの作戦には、急所ヒットひとつで崩れるという問題がある。
仮にノーセーブをやるとして、この戦術で行くかは迷うところだ。
実際今回は運が味方せず、モココとアリゲイツともに急所ヒットで突破される。
幸いにして、その前に能力低下をある程度かけることはできたので
あとは崩されないことを願い、オニスズメで戦う。なんとか勝利した。

PokeSil-07

勝ちはしたが全滅寸前である。

なお、アニメでは2000年8月にこのジム戦は行われた。ジョウト42話である。
サトシは首尾よく3対1と有利な状況に持ち込むも
このミルタンクの前に、ものの見事に敗れた。
原作では再現できない、ころがる7ヒットである。

とにかく、レギュラーバッジに加えて
隣のフラワーショップでゼニガメじょうろを入手。
これで、コガネシティでやることは終わった。

出発の前に、百貨店でもう1度買い物しよう。
おいしいみずをもう1ダースと、かみなりパンチの技マシンを購入。
後者はモココに使った。デンリュウに進化すれば自力で習得できるが、今覚えさせるメリットは大きい。
昔はこれに気づかなかったので、やるのは今回が初めてだ。

おかげで、所持金はわずか877円。
最序盤以外で、こんな金欠はほとんど経験したことがない。
まあ、すぐ貯金できるだろうけど。

PLAY 2:49



2/28

エンジュシティに向けて、35番道路を北上する。

この金銀から、一般トレーナーに名前が設定されるようになった。
でもって、この35番道路にはピクニックガールのイクエがいる。
どこかにイクエ・・・もとい、大谷育江さんがいるのは今や毎度の恒例と化した。
連れているポケモンは、もちろんピカチュウである。

今作では、これが最初のピカチュウと会う機会となるが
ジョウトでは野生で生息していない。

他にここで特徴的なトレーナーといえば、ジプシージャグラーのマイク。
Lv2、6、10、14のビリリダマを連れている。
近年では考えられないほど、相手トレーナーのLvの振れ幅が大きい今作だが
その中でもひときわ目立つのが彼だ。

それにしても、今作のトレーナー戦のBGMは「定番」な感がある。
旧版に限っても、Blackは軽く4000回は聴いた。誇張ではない。


35番道路の北は、自然公園。
ジョウト有数の名曲スポットだ。DS版ではアレンジされているが、これは旧版に票を入れたい。

ちょうど木曜なので、虫取り大会が開催される。
せっかくだし参加しよう。

公園内で、一番強そうなポケモンをゲットした人が優勝だ。
連れていけるポケモンは1体のみ。回復アイテムが使えないので注意したい。
ボールは20個、制限時間は20分。どちらか使い切ると終了となる。

3度目のエンカウントで、ストライクLv14を発見。
首尾よく適度に削ることができ、ボール3個でゲットした。

このストライクをキープしたところ、得点366点で見事に優勝。
太陽の石をもらった。今作から登場した、進化の石のひとつだ。
キレイハナやキマワリに対応する。

・・・しかし、PCCのポケモンニュースランキングによると
この虫取り大会、最高点は499点らしい。
一体どうやったらそんな高得点が取れるんだ?
おそらく色違いでもないと無理だろうけれど。

ゲットしたポケモンは、そのまま連れていける。
その気になればパーティ入りも考えられる・・・が、技が無いという問題が。
1世代よりは改善されたとはいえ、少なくないタイプが攻撃技不足に悩まされる時代だった。
むしタイプもそのひとつで、メガホーン以外にろくな技が無かったのである。

そのメガホーンを、当時は専用技として持つヘラクロスは対戦でも活躍した。
公式大会の全国決勝戦、1対3かつ残りHP1の絶体絶命の状況から
「こらえる+きあいのハチマキ+きしかいせい」というコンボを成立させ、文字通り起死回生の勝利を挙げた逸話は有名だ。
BlackもTVで見たのを覚えている。


改めて、自然公園を歩き回る。
モンスターボール型に、草むらが整備されているのも特徴だ。
ポケモン勝負は草むらの中でと、お達しが出ている。

PokeSil-08

ちょっと休憩したら、36番道路に進もう。
南はコガネ、東はキキョウ、北はエンジュ、3つの街につながる道路だ。
しかし、動く木が道をふさいでいて進めない。

コガネシティでもらった、ゼニガメじょうろで水をあげることで
動く木が正体を現す。ウソッキーだ。
木のような見かけなんだが、くさタイプ・・・と見せかけて、いわタイプである。
くさといわに共通する弱点は無く、見抜けないと苦戦しそうだ。

旧金銀の場合、ウソッキーをゲットするチャンスはこの1度のみ。
ただし1体しかいないポケモンというわけではなく、タマゴを産ませることはできる。

でんじは持ちのモココを先発させ、いい感じに削るものの
ボールを投げまくってもゲット失敗が続く。
さらに悪いことに、ウソッキーはじたばたを持つ。
ゲットに手間取ると、こちらのポケモンが次々に倒される。

残るはLv6のトゲピー1体のみという状況で、
13個目、そして最後となるモンスターボールでゲットした。
まさに綱渡りである。

ルビサファまでは、全滅するとDQのように所持金が半減する。
野生ポケモンが相手でも同じなんだが、どういう仕組みで半減するのかは謎である。

炎草から、相手トレーナーと同じく賞金を支払う仕様に変わった。
金額は手持ちポケモンのレベルに、トレーナーの種類ごとに異なる倍率がかけられるが
主人公が負けた場合、倍率はバッジの数で決定される。
野生ポケモンが相手ならば、あわてて所持金を落とすらしい。

PLAY 3:40



3/01

エンジュシティに到着。こちらの世界の、京都にあたる。
Blackは2001と2007の2回、旅行したことがある。
ちょうど数日前、友人が1人ここに引っ越したと聞いた。

ポケモンセンターに入ると、前作にも登場したポケモンマニアのマサキに出くわす。
タイムカプセルの修理をこなしたところだ。
このイベントを起こした翌日から、赤緑青黄とのポケモン交換が解禁される。

通例として、世代間のポケモンの移動は新しい世代への転送のみ可能。
一度送ったポケモンは、古い世代に送り返すことはできない。
3→4世代以降、常にこれがルールとなっている。

だが、1・2世代だけは例外。
このタイムカプセルを使うことで、世代間の交換ができる。
金銀クリスタルの側では、交換ルームに入る時に手持ちポケモンがチェックされ
1世代にいなかったポケモンや、無かった技が見つかると入室ができない。

その一方、1世代から送られてきたポケモンはアイテムを持っていることがある。
例えば、ピカチュウの攻撃力を2倍にするでんきだま。
黄版のピカチュウを転送してくると、持っている。


この街には、古い塔が2つある。
いずれも、ジョウトの伝説のポケモンに関する地だ。

まずは、焼けた塔。ここにスイクン、エンテイ、ライコウがいるが
近づくと逃げ出し、ジョウト全土を駆け回る。
いわゆる「徘徊系」といわれる、特にゲットするのが面倒なパターンだ。

入るとすぐ、ゴールドと出くわしバトルに。

コウタ・・・・アリゲイツLv20、オニドリルLv21、モココLv19、ユンゲラーLv19
ゴールド・・・ゴーストLv20、コイルLv18、ズバットLv20、ベイリーフLv22

注目すべきは先発のゴースト。Lv20なのに進化している(正しい進化Lvは25)。
もしかして別個体だったりするのか?
また、コイルが加わっている。この2世代から、でんき・はがねタイプとなった。
耐性がとても多く、等倍以上で通るタイプは4つのみ。

なお、焼けた塔は金銀の場合はスルーしてもかまわない。
クリスタル版から必須イベントとなる。


続いて訪れるのは、歌舞練場。舞妓5姉妹がおり、バトルを挑める。
全員に勝てば、秘伝なみのりを入手。この時期としては破格、対戦でも主力として使える攻撃技だ。

この5姉妹の手持ちポケモンは、ブイズで揃っている。
姉から順に、サツキ(サンダース)、スモモ(シャワーズ)、タマオ(ブラッキー)、コウメ(ブースター)、サクラ(エーフィ)だ。
アニメにも引き継がれているが、DS版ではなぜかシャッフルされた。

アニメでは、ジョウト67話と110話の2度登場。
1回目の時は、サクラのエーフィはまだ進化していなかった。
人数の多い姉妹の末っ子、かつハナダジム4姉妹の長女もサクラという名前とあって
こちらのサクラはカスミの友達になる、という話だ。


ではそろそろ、ジム戦といこう。
見えない床を進んでいく仕掛け。踏み外したらスタートに戻る。
2人目のトレーナーいわく、「私たちの目の前に道はある」。
言い方を変えれば、ここでは4人全員と戦わねばならないことになる。

1人目となる坊主のジエイが、「私たちのポケモンにダメージを与えられるか?」と言ってくる。
そう、このジムのトレーナーはゴーストタイプの使い手。ノーマル、かくとう技は効果がない。
相手に出てくるのは、ゴース、ゴーストのみ。
2世代当時のゴーストタイプといえば、この2種とゲンガー、そして新登場のムウマしかいなかった。

さらに言えば、3人目となる坊主はウンショウという。
オーキド博士役の、石塚運昇さんである。

ジムリーダーは、「千里眼を持つ修験者」マツバ。
アニメでは、このバトルは66話にあたる。記念すべき、21世紀最初のジム戦だった。

コウタ・・・アリゲイツLv23、オニドリルLv22、モココLv21、ユンゲラーLv22
マツバ・・・ゴースLv21、ゴーストLv21、ゲンガーLv25、ゴーストLv23

偶然にも、2009年のS銀の時と両者ともにほぼ同じ顔ぶれ、そして全く同じレベルとなった。
オニドリルをヨルノズクに代えれば、完全に一致する。

ゴースト相手にエスパーは不利なはずだが、この3種はどく複合なので
先手さえ取れればむしろ有利である。ユンゲラーがまず2体を片づける。

すると現れるは、エースのゲンガー。新技シャドーボールの使い手だ。
当時から現在まで変わらず、ゴーストタイプの攻撃技筆頭である。
しかも先手を打たれ、ものの見事にユンゲラーは一撃でノックアウトされた。

モココを出し、でんじはを入れてからかみなりパンチで削る。
「さいみんじゅつ+ゆめくい」コンボもあるので、すぐアイテムで治したい。
最後のゴーストは、アリゲイツで相手する。
かみつくを新たに覚えた。この2世代で、あくタイプの技に変更。
だが、2倍弱点でも等倍のなみのりに及ばない。使いどころを考えなくては。

ファントムバッジ、ゲット!
もらえる技マシンはシャドーボール。対戦でも使える技だ。
ユンゲラーに覚えさせようかなと思ったが、この時代のゴースト技は物理攻撃。
使いこなせるかどうかは・・・あまり期待できない。

ちなみに入り口にいるアドバイザーは、ジム戦の間は隅っこでふるえていたという。
Let's Go ピカチュウ&イーブイだとわかりやすいが、
ゴースは身長1.3m、ゴーストは1.6m、ゲンガーは1.4m。
こんなに大きな幽霊が次々に出て来たら、そりゃ恐ろしくもなる?

PLAY 4:11


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